■緑内障の治療



   緑内障による視神経の損傷は、一度起こってしまうと元に
   戻すことはできません。したがって、緑内障の治療は現状
   の病状にとどめ、それ以上進行させないための治療になり
   ます。最近は医学技術の進歩により、すべての緑内障が
   失明に直結することは少なくなってきましたが、それでも
   早期発見・治療が重要であることは言うまでもありません。

   どの種類の緑内障でも、眼圧を下げることが最も重要で
   中心的な治療となります。ほとんどの緑内障の治療は点眼薬
   による薬物療法から始まります。房水の生成を抑えるものや
   房水の排出を促すものなど、いろいろな種類の薬があり、
   緑内障のタイプや症状、眼圧の状態に合わせて使用します。
   なお、心臓病、腎臓病や喘息などの持病のある場合は、
   眼科医との十分な相談が必要です。

   薬物療法だけで十分な効果が上がらない場合はレーザー治療
   を行います。レーザー治療には主に二種類の方法がありますが、
   一つは虹彩にわずかな孔を開け、房水の排出を促すものです。
   閉塞隅角緑内障の多くはこの方法が有効で、特に早期の治療
   には効果が高いということです。もう一つの方法は、隅角の
   網目部分の目詰まりを起こしている箇所にレーザーを照射し、
   網目を広げるというものです。なお、レーザー治療は外来で
   行うことが可能です。

   薬物療法、レーザー治療が効果的でなかった場合には、手術
   も検討され、緑内障のタイプや眼圧、進行具合などを総合的
   に考慮して決定されます。手術方法は、眼球を切開して房水
   の排出を妨げる部分を取り除いたり、房水の通り道を新しく
   作ったりする内容になります。なお、先天緑内障や急性の
   閉塞隅角緑内障では、最初に手術を選択する場合もあります。
 

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