■緑内障と目のしくみ



   目の中には、房水(ぼうすい)と呼ばれる液体が常に
   循環しており、眼球内にほぼ一定の圧力=眼圧を発生
   させています。眼球が球形をしているのも、この眼圧
   によって丸い形が保たれているからです。房水は水晶体
   や角膜に栄養を補給する一方、眼圧をコントロールする
   機能も持っていますが、何らかの原因により房水の排出
   がうまく行われないと眼圧が不必要に高くなってしまい、
   その結果視神経を圧迫して、緑内障を発症させると言わ
   れています。

   正常な眼圧は、10〜21mmHg前後とされていますが緑内障
   の人はそれを超えることが多くその高い圧力によって
   視神経が圧迫されるのが緑内障の仕組みだとされてきま
   した。しかし最近は、眼圧が正常値でも緑内障を発症
   する例が多数報告されており、正常眼圧緑内障と呼ばれ
   注目されています。

   緑内障の原因となる房水の排出異常や眼圧上昇については、
   はっきりした原因は分かっていません。しかしながら、
   発症者の傾向として血縁者に緑内障患者がいる場合が多く
   見られ、遺伝の傾向も有力視されています。また、重度の
   近視の場合も、症状が重いほど緑内障のリスクも高いと
   言われています。ですが、中には近視はないがむしろ遠視
   であるという人もいるようです。

   また低血圧や冷え性、頭痛持ちの人も発症率が高く元来
   の血流の悪さが視神経に影響を与えるのではないかと考え
   られています。体質以外の生活習慣の面では、首周りの
   きついシャツを着る、デスクワーク等で長時間下を向いた
   ままの姿勢が多い、一度にたくさんの水を飲むなどのほか、
   非常な興奮状態も眼圧の上昇の一因とされています。日常的
   にこのような場面が多い場合は、さらに緑内障のリスクが
   高いことを自覚し、十分注意することが必要です。
 

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